株は上がったタイミングで渡す

　家族に黙って株をやっているという人は意外と多いものです。財産の評価は無くなった日の評価とされていますが、実は株は違います。

①相続のあった日の終値

②相続のあった月の終値の平均値

③そうぞくのあった月の前月の終値の平均値

④相続のあった月の前々月終値の平均値　　　　　　

株だけは、この四つの中で一番低い額を評価額とすることができるということになっています。

例えば、２か月前に１００万円で買った株が急に値上がりして、２花月後に５００万円になったとします。このように、株価が急上昇した時が贈与のチャンスです。なぜなら、５００万円の時価になった株式を贈与した場合、この財産の評価額は２か月前の１００万円、つまり贈与税の計算上は１００万円の株を贈与したという取扱になります。１１０万円以下であることになり、贈与税がかからないのです。

　こんなことは稀かもしれませんが、株をされていう方は頭においておくといいと思います。そして、家族に黙って株で儲けているならば、これもへそくりと同様、最後はきちんと家族に伝え、賢い相続をしてください。