遺産分割の際にもめるのはどんな家庭でもあり得ること

相続の場では、今どんなことが起きているのかを５つに分けて具体的にお伝えしようと思います。

①遺産分割の際に１８．７％の家庭がトラブルになっています。

　相続に関するトラブルを経験した人は２割弱。その内容は「兄弟姉妹とのトラブル」が最も多く、次は「相続財産の配分に関するトラブル」となっています。兄弟間で起こるトラブルの原因になりやすいのが生前贈与です。子ども全員に公平にしていれば問題ないのですが、特定の子どもにだけ生前贈与をしていたら、遺産分割の際にほかの子どもが黙ってはいません。親から子への贈与は周りの人も覚えています。それまで抱えていたほかの子どもの不満やうっぷんが、遺産分割の時に一気に噴き出してくるのです。

　親は、自分の事業や土地などを守ってもらうためと考えたにしても、子どもは全員均等との考え方が広まっていて、他の子どもが納得しないことも多くなっています。